【CEDEC 2016 フォローアップ】エンジニアが持続的に成長するスキルサーズデー型勉強会


みなさん、こんにちは!エンジニア サブマネージャーの古閑です。
本記事は、先日開催された”CEDEC 2016”で発表させていただいた
エンジニアが持続的に成長するスキルサーズデー型勉強会」の前半のフォローアップ記事となります。

当日は多数の方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
内容が今回のCEDECの中でも異色という事もあり、最後までこの内容で大丈夫なのかという
不安もあったのですが、各社様から「刺激になった」というお声を多数いただきまして
感謝と共に、同じ悩みを抱えている方がいることを改めて感じました。

本記事が社内勉強会に関わる方にとって、何かしらの参考になれば幸いです。


伝えたい事

さて、本記事で改めて伝えたいことですが、たった1点です。
最初の目的を忘れない事」に限ります。
これが簡単そうでもあり、一番難しくもあります。

スキルサーズデーの最初の目的は「続ける事」です。

ただし、勉強会の運営を始めると、様々な欲求がでてきます。

  • 人を集めたい
  • 目に見える形で仕事に生かしたい

始めて1ヶ月くらいの時は、新しい試みということもあり興味を持つ人も多く、一時期は50人を越える参加者が出る会もありました。しかし、これが毎週となると参加者数は安定しなくなります。プライベートもありますし、業務都合で参加できない人もいます。

これを運営者視点から見ると
50人 → 30人 → 20人
と参加者数が下がった時は、勉強会を始めた事を後悔した事もありましたし、やめたくなる時もありました。

でも、これは改めて考えると当初の目的を見失っている状況なんですよね。
最初の目的は「続ける事」です。
色んな人に参加してほしいという欲求は当然あるのですが、少ない人数だからこそ話せる事もあります。人数だけの賑わい値だけで計れないこともあるという点に気づく事は、運営を続ける上で重要なポイントになります。

また、講師がいないという問題点がよくあげられますが、むしろ講師がいないという点は、当初の目的でいうと自分が話せるという事でもあり、幸運とも言える状況です。
話すネタが無い事は「無い」はずです。

例えば、

  • CEDEC 2016の内容を元に話す。
  • Webで話題の記事を元に話す。
  • 今、自分の行っている業務をまとめてみる。

社内勉強会の良い所は、Webの記事を元に延々話しても許される事です。
普段何気に見ている記事でも自分の言葉で話すとなると、なかなか話せる事ではありません。
講師がいない事は、視点を変えると自らが成長する良いチャンスとなります。

振り返りに関して


毎回のフィードバックは積極的には取らないようにしています。出欠すら取っていません。(スライドに記載されている参加人数は、私が独自にカウントしたものとなります)
これは気軽に参加という前提を元に運営をしているところもあり、「参加したらアンケートを書かなきゃいけない」という義務感を排除したいという気持ちがあります。
ただし、参加者の意見というのはとても大事です。
その為に半年に1度くらいは、いつも通りの時間に振り返りの回を設けるのが形としては当てはまりました。

その他の勉強会に関しての補足

  • gitの使い方に慣れよう
  • Unityでシェーダーを書いてみよう
  • サーバーを立ててみよう

こういった習得を目指す目的の勉強会であれば、あらかじめ参加者を募集し、資料も用意し、講師も確保し、スケジュールを組む事をお薦めします。
そしてこの場合は労力がかかっていますから、業務として扱うのが良いでしょう。
社内勉強会のパターンは複数あっても困る事はありません。何の為の勉強会なのかが重要になります。

最後に

こちらでもフォローさせていただいた通り、行動としては何も変わった事はしていません。
振り返ってみると何も変わった事をしていないからこそ、労力を割く事なく続けられているとも言えるのでは無いかと思います。
最初の3ヶ月くらいは続けるのが厳しいと思う事になるかもしれません。しかし、続ける事の意味は振り返った時に気づく事が多いです。

もし、これから社内勉強会を始めたいという方がいましたら、まずは難しい事は考えずに場所だけを半年分ほど確保する所から始めるのはいかがでしょうか。