大阪Cygames エンジニアの堀端です。
以前は、学生さん向けに
ゲームプログラマーを目指す学生さんが、学生時代にしてしておいたほうが良いこと
の記事を書かせて頂きました。
今回も同じく
ゲームプログラマーを目指されている学生さん達に向けの記事になります。
さて、学生時代にゲームを作るにあたってどうしていけばいいか
一部の例を挙げて書かせて頂こうと思います。
■最初にどういったゲームをつくるべきか?
では、どういったゲームを作ればよいか考えてみましょう。
いきなり市販のゲームレベルの物を目指すのも良いですが
まず最初は簡単なゲームを作るほうが勉強出来ます。
一度簡単なゲームを完成させ
次から徐々にハードルを上げていくのが良いでしょう。
※もちろん最初から市販のゲームみたいなものを作るのも良いですが
挫折してしまうことがあるので注意が必要です。
例えば、
「シューティングゲーム」
みたいな単純なものでいいですね。
次に、何で作るかを考えてみてください。
Unity、アンリアルエンジン4のような既存のゲームエンジン使いながら勉強すると
作りやすいと思います。
※DirectX、OpenGLで作るのも良いですが
最初は既存のゲームエンジンを使って勉強すると頭に入りやすいと思います。
アンリアルエンジン4ではテンプレートもあるので
それを使っても良いのではないでしょうか。
【アンリアルエンジン4のシューティングテンプレート】
作るものが決まれば
ゲームの中身を作ってみてください。
■シューティングの例
・背景の表示
・プレイヤーの表示
・敵の表示
・プレイヤーの操作(上下左右、弾を撃つなど、敵の弾が当たったら消滅)
・敵の挙動(動き、プレイヤーの弾が当たったら消滅)
・ヒットエフェクトの表示(プレイヤーの弾が敵にあたった時)
・点数の表示と更新
・制限時間の表示と更新
・タイトル画面を作る
・ゲームオーバー画面を作る
・クリア画面(スコア、ランキング)を作る
など
単純なゲームでも作るとなると
これぐらい処理を作る必要があって、思った以上に大変だったりします。
この作業をしていて自分で作れない所が出てきます。
それらをどうすれば良いか自分で考え調べてみてください。
自分で調べて作れるようになっていくと
徐々にプログラムコーディングが出来るようになっていきます。
ある程度出来上がったら、
次はもっと面白くしてみようと考えてみましょう。
自分なりにアレンジを考えて作ってみてください。
■アレンジの例
・ボスをつくってみよう!
・敵の種類を増やそうかな
・派手なエフェクトをつくってみよう!
・敵に体力を持たせてみようかな
・アイテムを作ってみよう!(スピードアップ、点数アップなど)
・プレイヤーの弾の種類を増やすのもよいかも!(レーザー、ホーミングミサイルなど)
など、自分で考えながら作っていけばよいと思います。
こうすることで、
自然に面白さを考える事が出来るプログラマーになっていきます。
ここはすごく大事で、ゲームを面白くしようと考えれないと、
ゲームプログラマーとして厳しい気がします。
ゲームプログラマーは面白さを提案できるようになっておくことが
非常に大事だと思います。
ある程度ゲームが出来てきたら、友達にプレイしてもらって
感想をもらいましょう!
楽しい!面白い!つまらない。
など様々意見をもらい
自分で考えながら面白くしようと改良を重ねて完成させましょう!
ゲームは作りきることが大事です。
必ず一つは完成させてください。
失敗して作り直す事もありますが、最終的には完成させて作品にしてください。
ゲームを作り上げたなら
次は市販のゲームと比べてみるのも良いかもしれません。
見た目やクオリティが低いと思うのであれば
どうすれば近づける事が出来るかを考えてみましょう。
例えば
・グラフィックまわりが綺麗じゃない…
・モデル、モーションの出来が悪い
・シェーダーやエフェクトが足りない
・処理落ちしている
など、いろいろあると思います。
では自分で次に何をするべきか考えて行動してみてください。
やることが多すぎて大変だと思います。
全部出来るのが理想ですが中々難しいので
何かに絞って一つでも良いので、製品レベルと同じレベルのものを再現してください。
ゲームプログラマーは技術でゲームを面白くクオリティを高めていく職業です。
企業に入ってからも日々仕事そのものが勉強になりますし社内研修でも教えてくれますが、
事前にある程度技術を持たれているほうが仕事がしやすいですよ!
何事も予習は大切です!
ゲームを作る事は楽しかったでしょうか?
もし楽しかったら、ゲームプログラマーとしての素質があると思います。
簡単な物が出来たら次は
もっとクオリティの高いゲームを作っていきましょう!
沢山ゲームを作って完成させてください。
何度もゲームを作ることで、きっと学生さんはゲームプログラマーになれますよ!
ではまた~