【Cygames Tech Conference フォローアップ】ダイナミックな変更を可能にするCyllista Game Engineのオープンワールド向けプロシージャル背景制作ツールと描画機能

こんにちは、Cyllista Game Engine エンジニアの林と申します。

Cygames Tech Conference にて「ダイナミックな変更を可能にするCyllista Game Engineのオープンワールド向けプロシージャル背景制作ツールと描画機能」と題して発表致しました。

講演の動画はこちらになります。

また、スライドはこちらからダウンロードできます。

フォリッジインポスターについての補足

スライドP.69にてフォリッジインポスターについてご説明しました。講演時点では、Octahedral Imposterを採用し、インポスターキャプチャ時に上から見た角度のキャプチャも行っていました。しかしキャプチャ枚数が多く、テクスチャサイズが大きくなりすぎる問題がありましたので、最終的に動画のシーンでは横方向からのキャプチャのみを行っています。

最終的にキャプチャしたマップは、下記の5種類です。

フォリッジは葉が半透明なため、特に逆光の時に光が裏から透過する効果が強く出ます。この透過光は葉の薄い部分ほど目立ちます。インポスターはビルボードで描画されるため、ポリゴン形状としての厚みがなく、この効果を再現するには工夫が必要です。今回は葉の透明度とデプスから、葉を含めた木全体の厚みを表すマップを作成し、板であるビルボードを立体的なライティングに見せるために活用しました。メタルネスがマップに入っているのは、フォリッジ以外にもインポスターを利用することを想定した為ですが、最終的には削除するかもしれません。